幼稚園の頃からこうだった。
真っ白な画用紙を渡されて、お題は「好きなものを好きなように描きなさい」
最後の5分まで真っ白のままだった。
何を描いたらいいのか、ぼくが何を描きたいのか知らない子だった。
小学校の頃はこうだった。
真っ白な画用紙を渡されて、お題は「好きなものを好きなように描きなさい」
最後の5分まで真っ白のままだった。
何を描いたらいいのか、ぼくが何を描きたいのか知らない子だった。
わかってないことを、わかってなかった。
中学校の頃はこうだった。
真っ白な画用紙を渡されて、お題は「好きなものを好きなように描きなさい」
最後の5分まで真っ白のままだった。
何を描いたらいいのか、自分が何を描きたいのか知らないままだった。
何で自分だけ描けないのか、わからないままだった。
お題が決まっているものは、人よりとても早くできた。
そのまま20歳を迎えて
いつのまにか35歳になっていた。
今でも「好きなように」と言われると
何をしていいかわからないことが多い。
ぼくと同じように、授業の終わり際まで白紙の子はいなかったように思うけど
なんでぼくだけ白紙のまま何も描けなかったんだろう。
思いだそうとしてもなぜだかわからない。
だけど解決する方法は見つけた。
試してみたところ、今のところすべてうまくいっている。
これを続けていくとどんな変化が起きるのか楽しみで仕方ない。