ぴろきちコラム

オリンピック騒動から考える中国人への偏見のウソ


  「これだから中国(人)は・・・」
という偏見をインターネット上でよくみるように思います。中国経済の成長がめざましく、目にとまる機会が増えてきたことが影響しているんでしょう。

ずっとボク自身もそんな風に思ってきましたが、このところ これは正しいのだろうか、と疑問に思うことがありました。

具体的に、北京オリンピックの男子110mハードルで、金メダルが有力視されていた中国の劉翔選手が、レース直前に走らず途中棄権したことに対して、インターネットを中心にして、批判殺到・罵詈雑言があびせられたようです。

「この脱走兵め」「13億人を傷つけた。新記録だ。」
と言う書き込みまであったようです。ボク自身は中国語がよめないので、これらは国内のネットニュースで読んだだけですが。

ものすごく応援していたのに、結果がこうなったことでファンが一気に敵に変わってしまったわけです。国内サイトでこういったことが紹介されると、コメント欄には、今度は日本人による中国人たたきが・・・。

ボクは思いました。

柔道やマラソンを代表として、同じことがなかったかと。

柔道で、金メダルに届かないことが決まったときや、一回戦負けしてしまったとき、同じことがなかったかと。

いつのまにか、Yahoo!北京オリンピックのコメント欄が閉鎖されてしまったので、最後を確認できていませんが、北京オリンピックのケースでは、はじめに例に出したようなことが日本でも起きていたように思っています。

# インターネット上では、悪口を気軽に発信できてしまう危うさがありますが、オリンピックという大きなイベントを機に、これが露呈してしました。

こういったことから、これは「中国は・・・」「アメリカは・・・」というコトバで納得できる話ではなくて、どの国ででも一定の割合で起こっていることではないか、と感じています。その上で、中国人は10億人以上いるため絶対数が多く、そのため他の国と比べてそういった人たちがあまりに目立ちすぎるだけではないか、と。

サイレント・マジョリティは表面的にはわかりませんから、中国人にも、当てはまらない人が数多くいると思います。そのため、ノイジー・マイノリティーが誇張されて伝わっているだけではないでしょうか。

平均値としてノイジー・マイノリティーが1%いるとしたら、中国には日本の約10倍いることになります。これが誇張した情報として伝わってきているだけではないか、と平和主義に考えてしまうのですが、みなさんは、どのようにお考えでしょうか。

そんなわけで、ステレオタイプな先入観で偏見を持たないようにして、単に 文化が違うんだな、と解釈するようにしていきたいと思います。

ボクの経験からでは、中国人はお金にはものすごく厳しく、ずる賢いところがありますが、その一方で 人にはすごく親切にすると受け止めています。

ただ1点気になることが・・・
ボクは 偏見に当てはまらない中国人にはまだ出会ったことがありません。

※「中国人は、ラーメンマンのような風体だ」と思っているわけではありません!

※会話の語尾に「・・・アル」と付きません。

  • この記事を書いた人

ぴろきち

ぴろきちです。大阪生まれで大阪育ち。関西人らしくないと薄々感じてましたが、どうやら血は大阪人じゃないようです。環境で大阪人になってもよさそうなのにね。 世界遺産めぐりが好きで特に遺跡に興味があります。他には神社や寺めぐりをして、御朱印集めをはじめてまもない状態。自分のルーツ・人のルーツをたどることが好きで、家系図づくりをしていますが、4世代より前へなかなか進めずにいます。肌が弱いので、タバコの煙が苦手。お酒もほぼ飲みません。 食べ過ぎたりもしたけれど、ぴろきちは元気です。

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