ボクは選挙のことは詳しくないし、むしろ知識が少なすぎるけれど、とても気になることがあったので思い切って発信してみます。
大阪市長・大阪府知事選挙∥大阪市選挙管理委員会
http://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu240/shicho_chiji/index.html
あの有名な方が言いました。
「お金は稼ぐより、使う方が難しい」
(マイクロソフト創業者 ビル・ゲイツさん)
今の大阪はこの状況にあります。
「どこにお金を使うのか?」
それを大阪市民・府民が求められているのが、11/22(日)の大阪ダブル選挙です。
ボクは、お金の使い道で費用対効果が高いのは「教育・環境」と考えています。
対象は、もちろん、人。
なかでも、子どもへの投資が最大価値を生みだす可能性を感じます。(自分自身も入れておきたい)
子どもは、自分の子どもに限らず、「子どもたち」です。
現在の日本の状況
日本は、「一億総中流社会」から「格差社会」へと変化していきました。
この格差は、教育の差・環境の差にもつながっています。
ということは、格差が広がったままなら、教育の機会に差があるままですね。
親がお金に余裕がなければ、子どもにお金をかけることが不可能なため、子どもがよい教育・環境を得る機会を失うことにつながります。
それはまた次の世代、そのまた次の世代へと繰り返され、格差が固定され、抜け出しにくい仕組みができあがっています。
ちなみに現在およそ5,000万人の労働人口のうち、2,000万人弱(37%)が非正規雇用です。
正規雇用と非正規雇用労働者の推移 | 「非正規雇用」の現状と課題 |厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000046231.html
(2014年 厚生労働省)
大阪には、選択肢がある
この点について、今の大阪では、大きく2つの恩恵があります。
1.学校選択制 (大阪市)
2.私立高校の無償化 (大阪)
これまでなかった制度で、ウチの中学校はなかなか怖いところでしたが、そこに行くことが「決まり」でした。
高校への進学は、ボクが子どもの頃には「公立にいけ」と親に言われた覚えがあります。私立を受験はしましたが、行く選択肢はなかったと思っています。
これが今選択できるようになった。
スゴくないですか?
ボクの学生時代には、考えられなかったです。
親の収入に関わらず、子どもの教育の機会が平等に近づいています。
これまで選択肢に入らなかった他の隣接地域への小中学校へ通学できます。
五教科をまんべんなく学ぶ公立高校への進学だけでなく、「野球が強いからあの私立に行きたい!」「音楽が好きだから、強いチームのある学校に行きたい!」が実現できます。
スゴくないですか?
これまでなら、親の収入のせいで私立へ行けなくて、子どもは機会を失い、親は子どもの未来を奪って申し訳ない、と思っていたんです。それがなくなっています。負の連鎖が、長期的な視点でなくなっている。
子どもにとって、選択肢が拡がることで、機会を得ることができます。
学費は無償でも、私立にいけば親の負担は少しは増えるかもしれません。
そこまで具体的な実態をボクはまだ知らない。
でも、格差社会でも、「他の小中学校への通学」や「私立高校への進学」が選択肢に入ることが驚きです。
票はだれが持っているか
しかしながら、子どもには投票権がなく、票の多くをにぎっているのは、おじいちゃん・おばあちゃんです。
この層をとりこめば、選挙に勝利します。
だからポジション交代を狙う対抗は、高齢者への手厚い手厚い保護をだしてきますね。
それに加えて、子どもや親が学校を選べるようになるとは、どういうことか?
これまでルールで進学先として決まっていた学校は競うことになります。
競争にさらされることになかった安定の状況から、資本主義の競争の中に入れられることに、その方々はもちろん反対ですね。
大変お世話になった恩師(公立)から、反対のハガキが届いて、今週ショックをうけました。。。
でもその方々が反対するのは、よく考えれば当たり前のことなんですよね。
ボクもその立場だったら、「今さらムリだわ!」って言いたくなりそう。
この選挙の争点ですが、「子どもの教育費」と「高齢者への手厚い手厚い保護」との両方をすべて実現することはできません。
投票に行く以外に、あなたにできることは?
そこではじめの話になるんですが、この言葉です。
「お金は稼ぐより、使う方が難しい」
(マイクロソフト創業者 ビル・ゲイツさん)
今回の選挙結果で、子ども・高齢者のどちらの世代にお金を使うかが大きく変わります。
ボクは特定の支援政党を持っていませんが、子どもの教育にお金をかける方を選ぼうと思います。
しかしながらネットでの情報は、票をにぎっている層には届きません。
共感していただける方がもしおられましたら、ご自身のおじいちゃん・おばあちゃんに「子どもたちの未来」について考えるよう伝えてください。
ボクは間に挟まれている世代ですが、自分自身のことも大切にしながら、日本がよりよい未来へ向かっていける道を選びます。
蛇足
テレビで「貧困老人」を特集していました。
年金だけでは生活がとても苦しく、生き延びていくのが精いっぱいの方が出ていました。
本来はその方々向けの保障制度があるのですが、恥ずかしいやら申し訳ないやらで使わないでいるそうです。
その方々が、どちらに票を入れるのか・・・。
「精いっぱい生きたけど、結果的にお金がない」のなら、救済制度を使えばいいと思うんです。それを、子どもたちの分を自分にまわそう、という考えには、同情はできても賛同はできませんでした。
■10分でわかる主張の比較動画
<ワンダー>橋下徹VS中山泰秀「維新政治8年の審判」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=vJFNfuT4XPU
この番組は公平な立場をとっている印象があって、わかりやすいのでよくみてます。
*誤りがあれば、理解した範囲で修正していきます。
その他:5月の住民投票後に書いたもの
・市と市民を実験台にした「大阪都構想 住民投票」から、大阪や日本が得たコト
・ボクは橋下徹に負けた~大阪都構想 住民投票をこう受け止めた