健康・病気・治療

アトピーはステロイドでは治らない

アトピーはステロイドでは治らないんですよね。

ボクがきちんと理解しだしたのは、34才の夏。

 

皮膚科に通院し出したのは、小学校の高学年だったと思うので、もう25年くらい通院してることになりそうです。

 

「ステロイドは魔法の薬」と言われていた頃で、これを塗れば何でも治る!と今よりもっともっと多くの人が信じていました。お医者さんも何の躊躇もなく、「これ塗っとけば治る」感覚で、ステロイドの塗り薬を出していたと思います。10才のボクにはとてもとても強い薬を出していました。もっともそれを知ったのは、3,4年たってからなんですが。

数年後、もっと近くに評判のいい皮膚科ができたこともあって、横柄だった病院から変更したんです。

そしたらそこの先生が「こんな強い薬つかってたらあかんで」って。ボクは中学1年生でした。

そもそもステロイドに副作用があることを知らなかったし、ステロイドにランクがあることも知らなかった。ランクの高い薬(強い薬)を使い続けると、今度はそれが当たり前になるから、しんどいときにもっと強い薬が必要になるって。だけどもっと強い薬ってのはないんだよって。それとは別に、そもそもステロイドには副作用がありますからね。

その先生は、ステロイドの強弱をうまくコントロールして、アトピーと「うまくつきあって行きましょう」という方針だったようです。その治療方針がわかりはじめたのは、20才を過ぎてからですが・・・。

ともかく徐々に弱い薬に変えていって、ひどくなったときだけ強い薬を使いました。調子の波に合わせて、薬をコントロールしていったんです。10代は今よりひどかったのですが、ボクのある作戦によって、結果的に見かけ上はよくなっていきました。薬はステロイドだけど塗り薬だけで、どうにか付き合っていました。

 

そこに通うこと20年弱。お医者さんが70才を過ぎて、お医者さん側の事情やらもあって、通院が困難になりました。転院ですね。ばくぜんと恐ろしかったです。

近いところ、そしてネットで予約できるなどの便利そうなところへ移りました。そこは待ち時間が考えられなーーーい!短さなのですが、診察時間も短い・・・1分とか。だけど折り合いがつくなら、短時間で薬もらえるし、いいやって思って通います。短時間でこちらの考えている方向の薬を出してもらうようにできないか、とコミュニケーションスキルを磨きました。

だけどここは・・・ステロイドの飲み薬を出すんです。飲んだことないし、説明は診察込みで1~2分程度だから不安で仕方ない。はじめの頃はまったく飲まないで捨ててたんですが、調子が悪くなったときがあって飲んでみました。

すると調子がよくなる。よく眠れる。寝てるうちにボリボリかいてない。

「また、魔法の薬、でたなっ!」って思いました。

飲み薬をどうするかの戦いは今も続いているのですが、病院に行く度にとにかく処方されてしまいます。ここにメスを入れなければいけないんだけど・・・。

 

 

これ以外にもウチの親が全身全霊で、たくさんの取り組みをしてくれました。詳しくは公開しないでおきますが、ある日、親から「もうできることは全部やった。だからあんたが自分でアトピーとの付き合い方を考えていきなさい」って言われたのを覚えています。(いつ言われたっけ・・・?)

この辺りでボクは「アトピーは個性」と考えるようになりました。切っても切り離せないもので、ずっとついて回るものと解釈しました。だから、仕事もその影響がない方向で考えなきゃいけないな、って考えてました。

 

 

だけど・・・

これは治ってもいいものなんじゃないかって。

 

そう思わせたのは、昨年よくこのブログで紹介していたあの先生です。その頃に書いた記事はこのあたり

 

よーーーく考え直してみると、ステロイドの塗り薬ってマイナスからプラマイゼロの状態まではもってくるんだけど、プラスの状態にはぴくりとも持っていってくれないんですね。悪化したマイナスの状態を、元通りプラマイゼロに戻すだけ。かゆみがなくなるわけでもないし、皮膚が強くなるわけでもない。むしろ皮膚は弱いほうへ・・・。

 

それなら永遠に塗り続けなきゃいけない?

それなら永遠にかゆいまま?

それなら永遠に汗をかけないまま?

 

YESだと思って生きてきました。

 

だいぶ時間かかったけれど、それが少しずつ変わり始めているところです。マイナスからプラマイゼロは薬に頼ったほうがいいときがあるかもしれないけど、ゼロからプラスは別の取り組みが必要なんですね。(結果的に)体重を下げているのも、目的のひとつです。

 

ボクがここまでの経験から学んだことは、お医者さんは「本質的にベストな解決法を提示せず、自分にできる範囲でのベターな解決法(=処方や検査)」の提示が多いってことです。

これは皮膚科に限らず、どの科でも起きていると感じています。相談に行く科を選び間違えても、そのお医者さんは自分の専門分野の範囲で治療・診察をすすめようとしますから・・・。お医者さんとの付き合いって本当に難しいですよ。

 

アレルギーについてはまだ気づいたばかりで、ボクが蓄積してきたマイナスのほうが多いけれど、もっと主体的に「個性」と向き合って、いつかさよならしようと決めています。まだ残りの人生のほうが長いし、もっと健康でいきたいものですね。

  • この記事を書いた人

ぴろきち

ぴろきちです。大阪生まれで大阪育ち。関西人らしくないと薄々感じてましたが、どうやら血は大阪人じゃないようです。環境で大阪人になってもよさそうなのにね。 世界遺産めぐりが好きで特に遺跡に興味があります。他には神社や寺めぐりをして、御朱印集めをはじめてまもない状態。自分のルーツ・人のルーツをたどることが好きで、家系図づくりをしていますが、4世代より前へなかなか進めずにいます。肌が弱いので、タバコの煙が苦手。お酒もほぼ飲みません。 食べ過ぎたりもしたけれど、ぴろきちは元気です。

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