難しい問題に気づいた・・・ように思うので、整理と問題提起をかねて書いてみます。
このホームページをみると、これからの日本の人口推移がとてもわかりやすい。
日本の人口推移
わかりやすい日本の人口推移(グラフ)
30年後の2040年をみてみると、とても恐ろしい比率になっていることがわかります。今すでに問題が大きくなっているのに、30年後が今のままで成り立つわけがないことはだれにもわかりそうなこと。
国力を高めるには人口増加が肝になるとボクは考えていますが、今から出生率をあげても、産まれた子が社会に出るまでに20年以上はかかります。とても年月がかかり、今となっては時すでに遅し。20年前に手を打っていなければならなかったわけですね。日本の沈没にリーチがかかっていそうです。とはいえ、今からでも出生率をあげることに意味はあると考えています。ボクら世代よりも、もっと過酷な人生が待っているとも思いますが・・・。
閑話休題。
価値観が多様化しているこの時代、「産まない夫婦」というのがあります。DINKS(共働きで子供を意識的に作らない、持たない夫婦、またその生活観のこと)をいいます。先日ブログでDINKS宣言している人がいて、違和感がありました。決めることは個人・夫婦の自由だとしても、公に宣言するのはなんか違うのでは・・・と。これで人生満喫できます!というような意味を感じてしまって、残念な気分になりました。(程度がとても難しいですが、DINKSを否定しているわけではないのでお間違えのないようにお願いします)
不妊治療そのものにも同じような違和感がある人はいるはずなので、それをブログに書いてるボクが言えたことではなさそうですが、与えられた命を次につないでいくことは使命だと考えていて、ウチは不妊治療がうまくいかなければ、養子縁組も考えていたので、価値観に開きがありすぎるなぁと思いました。
もう一方で「産めない夫婦」もいます。
ウチの夫婦のように問題があって今のままでは子どもができそうになかった、という意味はありますが、他には経済的なことと、その環境が大きいです。
不妊治療という意味では、10組に1組が対象と言われているようですが、実際の統計情報はなく、本当の数値はわかりません。ただ、病院にいってたときの込み具合から考えるとあんがい当たっていそうな感じはします。また顕在化していない数が相当数あるはずで、ボクの周りにもいます。「子どもは、今はいらない」と考えていることが多そうです。総数ではもっともっといそうです・・・。今の制度ではお金がかかりすぎるので出生率は増えないと断然できます。
もうひとつの経済的な環境のこと。
子どもが産まれた入院中に、新生児室の外でのこと。主婦さんたち5人が集まって、次の子どものことを話してたんですね。そこで「もう1人2人欲しいけど、給料がもうちょっと何とかならないとね」「子どもが○才になるまで私が働けないしね」「預けるとこないし、預けれても高いしね」と、全員が「欲しいけど」と言ってて驚きました・・・。今の社会って、産める環境・育てる環境にないみたいなんですね。
産むと経済的に負担が増える、仕事に復帰しづらい、預けるところがない(または高い)。その上で、扶養控除廃止って・・・。産める環境、育てる環境がどんどんなくなっていって、もっともっと出生率がさがっていくのでは?と疑問に思いました。
実際のところどうなんでしょうかー!?