今から3-4年を振り返って記録しておきます。
記憶違いやあいまいなところもあるけど、断定して書くことにする。
・前回までのお話1:大人になるあなたへ ~産まれる前のお話
・前回までのお話2:大人になるあなたへ ~産まれた日のお話
生まれてくる前から決めていたことがあった。
子どもにとっての「時代」では何才かわからないけど、今のボクらの時代でいうと「20才」。
これを期限として、子どもを社会にお返しできるように育てよう、見守ろうって。
18才かもしれないし、15才かもしれない。
人生を決めていくのはボクたちではなくて、本人なので、それまでの期間、子どもをお預かりして、自立してもらうことに親が挑戦する期間を最大20年と決めた。
この考え方は、あなたと出会って3年経った今でも変わらないし、いろんなことを判断する上での基準になっている。
産まれるまでの3年間、それなりに大変だったから(思えばボクの頭が大変だっただけだけど)、生まれてからは少し落ち着けろうだろうと思い込んでいたのが大間違いのはじまり。
3人で帰宅してからは、まったく迎える準備のできていない家での、子育て奮闘が待ち構えていました。
2時間おきの授乳。
しばらくは赤ちゃんは外出できない。
ボクがひとりで買い物に行くと別のものを買ってくる。
他にやらないといけないことがいっぱい。何も準備してないのだから。
ヨメは相当カリカリしていたと思いますが、ボクも何をしたらいいのかわからず、あたふたして2人とも疲れます。
多くのものはネットで急遽そろえていくことにしていきます。
なんでもそろう便利な時代になっていることがよく実感できた頃。
帰宅1日目から、無知すぎて大変だったのは、「寝るのまで手伝わなきゃいけない」ってことでした。
食事(ミルク)に、お風呂、オムツ交換などなど、手伝うことはいっぱいあると思っていたのですが、「寝るのを手伝う」発想は抜けてました。
そしてこれが、なかなか寝ないんだもの。。。
正確には、布団では寝ない!
寝かしつけるために抱っこしたり、おんぶしたり、音楽かけたり、色々するのですが、布団に置いた途端に目覚める。
すると、1からやりなおし。
3-5kg程度の赤子ですが、腕・腰の疲労が激しいったらありゃしない。
夜泣き対応はヨメに任せっきりだったので、ボクは昼寝を手伝っていたけど、1回寝かせるだけで目いっぱい疲れます。
仕事とは違う、別の何かが疲れていきます。
あなたは、妙に顔立ちがしっかりしていて、写真を見返しても、大人になったときのような顔をしてる。。。
なんだろう、これは。
そして今でも謎のままだけど、あなたは静かな時間が寝てるとき以外にない。
赤ちゃんって癒しの声をだしながら、キャッキャいってるもんだと思ってたけど、どうやらあなたは違う様子。
代わりにずっと笑ってもいたよ。
他の子からうける印象とは大きく異なる。
静かな時間は寝てるときだけ。
あとは、泣いてるか、笑ってる。音量は高め。
静かにしてることがほぼないよね。
とにかくうるさくて、我が子がかわいいとか、愛おしいなんて感じることは、ほぼない。
でも、いつもおかしかったよ。寝てる間もよく笑ってたよ。
天井の隅っこをよくみて、笑ったり、あうあう言ってたよ。
ボクは「三歳児神話(=三つ子の魂百まで)」を信じているので、
特に3才になるまでは密に接するよう決めてた。
それで、子どもが泣くか笑うかの二者択一になるもんだから、
いつも笑わせることばかり取り組んでいった。
1つ笑うネタを見つけたら、その日1日はそれでずっと通用するから、ずっとやったよ。
幼児用のおもちゃは、ほとんどダメだったね。
時期が早かったのか、向かなかったのか。
後付けだけど、赤ちゃんは「快と不快の2つしかない」ってことを知った。
少しだけホッとした。
外出しても同じだったので、ボクたちは外に出ることや外食を恐れて、外に出るのはいつもとても心配だった。
知人からアドバイスをうけると「赤ちゃんはうるさいもの」って言われまくったけど、あなたの音量はレベルが違ったんだよ。
だから、車でばかり外出して、必要なものや食事はすべて持ち歩いたので、荷物いっぱい。
あなたは特に、縛られるようなことが嫌だったようで、病院帰りのおくるみからはじまって、チャイルドシートのベルト、抱っこひも、とよく暴れたね。あれだけよく暴れられるよね。
そんなあなただから、いつも3人でいるようにしたけど、大変だった。
ボクが今振り返って、もう1度やり直すことになったとしても、代案は思いつかないね。
とにかく精いっぱいだったし、やりきった。
この関係がいつまで続くのかとても心配しながら、日々に疲れきってたよ。
こんな生活が3ヶ月ほど続いて、あなたはぐんぐん成長して、少しずつ関係が変わっていきます。